鍼灸マッサージ師のブログです。
患者さんとのお別れ
訪問マッサージで、お年寄りの方に接していることが多いことは、その通りですが、
今回ほど 泣けることは無かったです。
私が訪問マッサージ業界に入って 2日目からの患者さんでもう10年のお付き合いになります。
こうなると、完全に孫です。
患者さんというより、おばあちゃんでした。
いろんなお話しもしましたし、相談もしました。
季節ごと、イベント毎の折紙もたくさん頂きました。
ご飯を頂いたことも、お酒を飲まされたことも…(仕事中なのに)ありました。
患者さんとして、孫として…
私が会社を辞めた時は しばしお別れしましたが、時々電話をしたり、独立したときは、私にまた仕事をくださいました。
後半は、病院や、床屋さんの送迎や、お買い物、「困っているから手伝いたい気持ち」と、「マッサージ師としての、仕事」のバランスで 私自身 悩むこともありましたから、ある時から、『できることは、ここまでです』と、線引きをしました。
これは、これで 正解だったと思います。
でも、いざ 本当にお別れとなると、「まだまだできたんじゃないかな?」と、後悔の気持ちが大きくなります。
それでも、線引きをする決断をしたときは、限界ギリギリでしたから、時間を戻せたとしても 同じことをすると思います。
なんてことをぐるぐる考えながらも やっぱりお別れは寂しいです。
人は必ず死にます。
思ったよりも、人生は短いかもしれません。
そのことを忘れずに 一日一日をしっかり生きないとなあと、思わせてくれたことが、このおばあちゃんからの最後のメッセージだと思います。
ありがとうございました。