カラダが楽っていいよね!!を伝え、実践し、ワクワクした日常へのサポートをしている鍼灸マッサージ師のブログです。
問い
訪問マッサージの仕事に携わり 結構な時間が経過しましたが
ほんとになんとも言えない気持ちになるときがあります。
ずっとお家で過ごされている患者様が
ご家族の都合で、ショートステイに行くことになるときもその一つです。
ご本人は
「絶対行きたくない!!」と
本気で懇願しています。
振り返り
この場に居合わせた私は
自分が抗がん剤治療の時のことを思い出しました。
抗がん剤 最後のクールの入院中
このときすでに 体がだるくて、すべてのものが嫌。
匂いも嫌、音も嫌、なにもかも嫌。
病院いやいや病の末期でした。(ナースさん命名)
誰かに八つ当たりもできず、どうしようもなくて
個室に移してもらっても
廊下の音、食事の匂い(食事は止めてましたが、運ぶにおいはするのです)
に イライラしまくっていました。
で、
いよいよラストの注射!!
の前の血液検査で
白血球が下がりすぎてて・・・
注射中止
「退院延期」が決まりました。
まさに 発狂です(あ、しませんでしたが)。
発狂の代わりに パニックに陥りました。
退院の目途もたたない
どう過ごしていたか もう記憶がないですが
唯一
友人が毎日のように 仕事のスキマで顔を出してくれたことが
精神的支えでした。
迷い
ちょっと自分の話ばかりでしたが・・・
この体験を思い出したのです。
ショートステイといえども
嫌な思いが強かった 患者様は
「死んでもいいから うちに居たい」
と 強く 何度も叫んでいました。
・・・
ここで 私にできることは何でしょうか??
・・・
結果
なにもできないのです。
躊躇
何度も、
「こんなに嫌がっているのだから、お家に居られる方向で
検討してみませんか??」
と言いそうになりました。
何度も
「これは 本人の意思を無視してませんか??」
と言いたくなりました。
でも
結果的になにも言えませんでした。
みんなプロ
前回
初めてのショートステイに入って 帰ってきたときも
ご本人様は ご立腹でしたが
明らかに 肌つやも良くなっていて、身体も元気になっていました。
お家でひとりで暮らすことが困難なことは事実なのです。
介護のプロたちが 何人も集まって
話し合い 説得して
はたから見たら 強引に見える光景でもあると思います。
答え
でも、私には 何もできないし、なにも言えない。
無力感でいっぱいです。
私にできることは、いつも通り、ちょっとのん気な顔で、目を見て、身体を触ることだけでした。
こんなとき、どうすることが 正解なのでしょうか・・・。
答えはないのかもしれませんが。