ワクワクした日常をサポートする鍼灸マッサージ師のブログです。
最近訪問マッサージの患者様の容態が芳しくない方が数名 立て続けに出ています。
特に施設で生活している方ですが、
「ご本人とご家族がどうしたいのか」
これ↑が、出てこないことには、動き出すことができない…もどかしさを感じます。
私の立ち位置は
もう一歩後ろで …
その意向を職員さんから聞く立場です。
よって、職員さんに
「ご家族の意向が決まらないから…」
との回答をもらうと、どうにもできません。
たとえば、
「少しでも長く生きていてほしい」と、意思表示があれば
医療の手厚い施設に移った方がいいかもしれません。
「このまま ここにいたい」ならば、この場を最適化、快適化できるように 状態に合わせた対応ができます。
「どうしたらいいかわからない」ならば、
相談して貰えたらと思います。
わからないでもいいから、思いを教えてください。
一番迷ってしまうのは
「意思表示なし」
です。
そして思うのです↓↓
「動くことを前提にお話をしませんか?」
「動くために 言葉を発してくださいませんか?」
「どんな想いがありますか?」
私ごとですが、
私の母は、私が27歳の時に 亡くなりましたが
病気がわかって、まず言われたことは
…
「家を出なさい」です。
一人で生活を安定させなさい。
との指示でした。
なかなか斬新です。
で、次に
…
「喪服を買ってきなさい。長く着れるちゃんとした物を。」
です。
覚悟が垣間見れます。
もう腹は決まりました。
で、
入院中に、
「どうしたい?」と聞いたら
「家に帰りたい、お水ひとつもらうのにも、看護師さんを呼ぶのはすごく気を使うから、仕事お休みできない?」
とのことで、
その希望に添いました。
「その人のために できること」をすると、覚悟を決めたら 迷わずに動けます。
この意思表示のおかげで、良い最期の時間が過ごせたと思います。
我が母ながら尊敬してます。
「どうしたい?」
と、お話がきちんとできる場を作れたら いいのになあ、と思う、ここ最近の訪問マッサージ現場です。